フルタイムワーママに降りかかった夫の転勤辞令こそ"人生最大の危機"
今週のお題「人生最大の危機」について書いてみます。
ワーママに降りかかる夫の転勤
ワンオペでも単身赴任で別居はつらい
世のワーママの中でもワンオペしてる方は多いと思います。
何故なら旦那の会社は旧態依然スタイルだから。八時九時まで仕事して、週に数回は飲みに行く。
日付け変わるまで毎日仕事の方もいらっしゃると思うので、全然マシな方です。
が、育児への協力に関して言えば九時以降の帰宅になってくると正直してもらえることはなにもない。
必然的にワンオペになります。
我が家も子どもが一人だけでワーママしてた頃は正にワンオペでした。
それでも、夜中に帰ってからワンオペに疲れた私の話し相手になったり、子どもが寝た後一緒に晩酌したり、週末は家族で出かけたり…。
そんなぐらいでも、ストレスがマックスになって爆発してしまうのを防ぐ効果は大きかったと思います。
なので転勤辞令が出たときは頭が真っ白になりました。
真っ白になってから冷や汗がどっと出て、しばらく思考回路が停止しました。
わたし退職した方がいいよね?!ってかそれしかないか…と初めは思いました。
でも子どもいると再就職難しいよな、とかうちの会社、配偶者の転勤に配慮する制度のある会社だったよな、とか色々考えていくうちに、自分も転勤の希望を出して、フルタイムワーママ生活を続行することを選びました。
やってみてだめなら辞めればいいやん、と旦那に言われ、それもそうか…と思ったのもあります。
ただ、旦那が転勤先で単身赴任して息子と二人暮らしだった三カ月間は、保活で忙しすぎたこともあり、あまり記憶がありません。
夜中にリビングでぽつんと一人過ごすのはとっても苦手でした。
一緒に住んでても旦那が飲み会で午前様、は日常茶飯事なのですが、やはりその内帰ってくるのと、月に二回しか帰ってこないのは全然違いました。
そんな三カ月間を乗り切って、保育園を確保することが出来、晴れて横浜で家族での生活が始まりました。
しかし、ここからが一番大変でした。
単身赴任期間を乗り越え、ワーママも転勤したが、残業が増えた!
旦那も転勤先の環境で必死な上、上司とうまくいっておらず、かなり余裕がない状況。
私は相変わらずのワンオペ育児でしたが、大きく変わったのは、私の残業が増えたことです。
この頃のスケジュールは、
7時00分 子どもと出発
7時40分 保育園到着、支度をして預ける
8時00分 再び電車に乗り会社へ向かう
9時00分 仕事開始
19時頃 会社を出て、保育園へ
20時頃 ギリギリ保育園のお迎え
20時半〜21時頃 帰宅し、夕食、お風呂
22時頃 息子寝かしつけ
その後、食事の片付け、洗濯、保育園の用意
大体こんな感じ。
日によりもう少し早い日もあったり、少し早く会社を出て、お迎えの後医者に連れて行くことも多かったです。
そうなると帰宅は9時を回ることもあり、そこから一歳の子にご飯を食べさせてお風呂。
10時頃には、なんとか寝かせていましたが、子どもも限界ですよね…。
この頃は息子も体調を崩すことが多かったです。
息子は喘息があり、その症状にも悩まされました。
やっぱりワンオペ、でも我が家の場合得意な方が得意なことを
子どもが体調を崩すと、やはり休むのは私。休みが続く時は義母に二時間半かけてきてもらっていました。
子どもの体調不良のとき、私ばかり休んで不公平だとは思っていましたが、旦那は上司と上手くいっていない状況で、休みを取ってとは言えませんでした。
お互いの職場は、有給など元々取りにくいということは分かっていましたし、その環境で空気を読まず有給を取ったり早く帰ったりするのは、かなり辛いものです。私自身も申し訳なさと気まずさで本当に居心地が悪かったです。
実際職場には迷惑をかけているので仕方ないことですが…。
それでも不本意ながら、私は母親だからしようがないと諦めてもらいやすい立場にあり、男の人が同じことをすれば、更に風当たりが強くなることは明らかです。
給料は旦那が私の倍ほどありましたし、どちらかが仕事を辞めるなら私だと思っていたので、旦那の職場での立場を難しくするのは得策ではないと考え、平日に協力を期待するのは諦めました。
勿論男女平等であるべき、家事育児は分担すべき!とは思っています。
でも、家庭としてトータルで最善策を考えると、会社を休んだり残業をセーブしたりという部分は私が担った方が良い、と判断しました。
目先の給料の事だけではなく、昇進などに影響が出るのも心配でした。
性別ということではなく、稼ぐスキルは旦那の方が上、育児のスキルは私の方が上と考え、割り切って、こんな感じで一年がんばりました。
頑張ってるのに今の生活に納得感がなくなり退職
この時期は家の中はぐちゃぐちゃ、旦那も私も余裕がなく、イライラしがちで家の中は殺伐としてました…。
私自身も、職場で上司との関係は微妙。その上、仕事も転勤してからは営業マンとしては期待してないよ、というような立ち位置でした。
勿論、子どもがいることに配慮してもらい有難い部分もあり、休んでも全体に影響しにくいようにという部分もありだと納得してましたが。
上司にしても、空いたポストのない状態でイレギュラーで転勤してきた上、いつ休むかわからない私は扱いづらい存在だったと思います。 そういう意味では本当に迷惑をかけたと思います。
理想のワーママ像で言えば、それでも不利な条件に負けずに営業成績をバリバリあげ、家庭と仕事を両立、となるのですが私はそこまで頑張れませんでした。
転勤前の支店でも、復帰後は営業として担当する数字はかなり減り、大きい顧客も担当を外れました。
しかし、古株ということもあり、後輩の担当顧客に一緒にあたったり、以前の担当先をフォローしたりとそれなりに存在意義を感じてもらえていたと思います。
なので、転勤後は自分の存在意義が感じられず、そんな状況を改善したいと思ってはいました。しかし中々成績をあげることが出来ず…もんもんとした日々を送っていました。
そんな状況だったため、転勤して一年経った頃、二人目妊娠を機に退職することを選びました。
結局のところ、体力やスケジュールや、子どもの体調など綱渡りをしながら毎日ぎりぎりでなんとかやっている。にも関わらず、「大変だけど充実してるなぁ」と納得出来るポイントが一つも無くなってしまってたんです。
仕事も中途半端な割に子どもに無理をさせている。職場でもノルマが終わらない中、残業しても7時には切り上げなければならないので、謝りながら退社。
休日も疲れているのと雑務であっという間に終わるため、子どもを連れて遊びに行くのままならず。加えて、休み明けの子どもの体調不良が怖く、休日も熱が出ないか、咳が出ないか、とずっと心配で、たまに遊びに行っても疲れ過ぎてはいけないからとすぐに切り上げたり。
私は体力には自信がある方で、バタバタ生活で疲れても、体力が限界だから退職したいとかはあまり思わなかった。子どもの体調不良で仕事を休まなければいけない事の精神的ストレスの方がキツかった。
ただ、その時は気付いていなかったけど、結局自分が体力に任せて働くペースを調整せず、休みが多い申し訳なさから、可能な限り残業もしてしまい、結果子どもがハードスケジュールで体調崩しがちになる…。という負のスパイラルだったんだなぁと。
こんな感じで不満ばかりになってしまい、妊娠をきっかけに退職し、専業主婦へ。
こうして人生最大の危機、というか我が家最大の危機は終わりました。
仕事とプライベートの調整がうまく出来なかったのが敗因?
職場へのフォローを怠らず、でも必要な時に上手に休む。
この調整能力はワーママには必須だと思います。でも私はこれが苦手。
無理してフルタイムにしなくても、無理して残業しなくても、時短にするなり、営業を外してもらうことも出来たんじゃないかなぁと今は思います。
でもその時はなんとか出産前と同じようにしなくては、と無意識に思い込んでいた気がします。
営業至上主義の会社にも染まっていたんでしょう、笑。内勤に希望を出したりしたら会社での立場もより厳しいものになるんじゃないかと怖くて、それも出来ませんでした。
フルタイムワーママとして強く生きるには、割り切りと覚悟と、フォローしてくれる人への気遣いは持ちつつの鈍感力。こういうのが必要だったんだろうなぁと。
色々足りませんでした。あるのは体力だけでした、笑。
私は主婦になりたかったわけではありません。
でも子どもが小さいうちは預け先を探すのも難しいですし、当面は主婦だと思います。
息子も保育園を退園し、家庭保育になり、その後幼稚園に入園、弟と妹も出来ました。
最近おしゃべりが上手くなった息子は時々言います。
「むかしママがお迎えにこなくてさびしかった。」と。どうやら、保育園時代のことのよう。
一歳過ぎだった息子は、毎日お迎えが閉園の8時ぎりぎりだったため、いつも園でも最後の一人か二人でした。お迎えに行くと、ガランとした園舎で先生と一対一で遊んでいることも多かったです。
保育園では5時頃にお迎えラッシュがあるらしく、早くお迎えに来て貰える子達を見て、息子は毎日夕方に泣いていたと先生に聞いていました。
その時は気持ちを伝えられなかったけど、覚えてるんだなぁと。
今は幼稚園に通っていますが、元々お友達と遊ぶのは大好きで、お迎えが早いのも嬉しいみたいで、今は幼稚園が大好きです。
私が仕事を辞めたことで収入は減りましたし、正直主婦になって良かった事ばかりではないです。
主婦だからこそ、子育てに手詰まり感を感じてしんどい時もありますし、自分に外での収入や、仕事がないのは物足りなさがあったり、自分に自信がなくなる気がして寂しいときもあります。
共働きの頃は夫とは仕事の愚痴も、あるよねーと共感しあえる同じ土俵の戦友でしたが、今は立場が変わってしまいました。
夫に悪気がなくても「主婦だから気楽だよね」的なニュアンスが出てくると、なんだか釈然とせず、イライラします、笑。
でもずっと主婦なわけではないですし、プライベートとバランスを取れる働き方を探すための時間だと捉えて、前を向いていければなーと思っています。